ドイツワイン・エッセイ


第1話 カキ料理とフランケンワイン


 何年も前から、牡蠣のシーズンになると生ガキにはフランケンのシルバーナー(ブドウの品種)の辛口よ。針と針の先を付け合わせたような相性です。等と言いながら売りまくっていました。

 ある日のこと、フランスワイン党がシャブリにはかなうものかと反論を繰り広げてやみません。
 それではシャブリとフランケンを並べてどちらがどうか研究会を開きましょうと言うことになり、食品会社の女性社長さん、グルメ雑誌の社長さん、ドイツワインの大御所、古賀 守先生の門下生と云われるほどのドイツワイン通でワインコピーライター(k氏)それぞれのうるささん達が12,3名集まり、ワインと食の談義が始まりました。

 まずは、生ガキ
1、フランケンのシルバーナー(k)トロッケン
2、フランケンのシルバーナー(s)トロッケン
3、95シャブリ グランクリュー
4、97シャブリ グランクリュー
等が出されました。

 次にカキを殻付きでミディアムに炭火焼き、同じフランケンワイン2種とシャブリ2種を試しました。

 喧々囂々ワイン談議が長々と続き、結論は、生ガキは フランケンのシルバーナー(k)トロッケンとなり、ミディアムレア焼きは シャブリ グランクリュー、フランケンの(s)トロッケン等々ということになったのです。

 よく生ガキにはシャブリうんぬんと云いますが、生もの、焼いた物、調理法によって飲み物は随分と変わっていくのです。シャブリが正しい?フランケンが正しい?等と云うものじゃなく、どちらもワインと料理の性質を確認できてこそ云える事なのでした。
 面白い研究会でした。おかげさまで私は自信がつき、嬉しい経験でした。

追記

 生ガキとシルバーナーのカビネット級の辛口は生ものの鮮度とざっくりと軽やかな辛口がいい相性とわかり、牡蠣殻焼きミディアム 火を通したものは香ばしくなり、甘みも出て、内容の高いワインつまりシュペートレーゼやシャブリでもグランクリュが相性とわかりました。 みなさんの意見が一致しました。

 つまりフランケンは軽やかさがあり、シャブリはどっしりとしているところが特徴で、それぞれを合わせていけば最高の味合わせとなりましょう。
(2002.2.6 記)


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