初公開!「ゲートキーパーズ」初期設定
以下に公開するのは、山口宏先生から提供頂いたゲートキーパーズの初期のストーリーに関する設定資料です。実際に公開されたゲートキーパーズとは異なった部分も存在します。そういった部分も含めて、この作品が目指していたものを読み取って下さい。(編集者)
1997.08.08
● ストーリー構成概略 作品の舞台
・時に西暦1969年!(昭和44年/大阪万博の1年前)
・東京オリンピックと万博の狭間の、最後の高度経済成長期!
・この時期に起こった事件には、全て、共通の敵が潜んでいた!
・米原潜スコーピオン号の消失、ソ連のプラハ侵攻、ヴェトナム戦争の泥沼化!
・科学万能と思われていた時代の盲点!
・事件の現場で目撃される、未知の生命体の正体や如何に!?
ちなみに、ストーリー前の店頭デモ用OPフィルム(ヲタク向けのアレもん)とは別に、本編中のファーストムービーは、なんとヴェトナムから始まる。ヴェトナムで発見された、謎の巨大な足跡の正体は!? また、アポロ11号の月着陸成功を、成層圏で見つめる謎の目の正体は!?
作風としては、謎が謎を呼ぶ、どこか懐かしい空想科学活劇風のまとめ方。あるいは『ウルトラQ』みたいな、と言ってもいい。荒唐無稽だが、やってる本人たちは至って真面目。もちろん作り手も真面目。
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● 敵(呼称はイントルーダー)
・第一段階では、太古から生息する別種の生命体ということにしておく。
・近年、核実験や公害(懐かしいフレーズ!)などで目覚め、人類への挑戦を開始。
・しかし、彼らの最終目的は謎に包まれている。
・作品後半になり、彼らの正体が、太古に地球に漂着した宇宙人と判明。
・長い年月の間に、彼らの大部分は地球人との混血が進んだ。
・が、その中でも純血を保つ者だけが、地球人の肉体を乗っ取りにかかる。
・彼らの工場の中では、遺伝子を破壊され、変わり果てた姿の地球人が囚われている。
・恐るべき人間牧場計画。地球人類の家畜化。
・それを阻止するために、ゲートキーパーズ最後の戦いが始まるのだった。
どちらかと言うと、無気味な敵だということを強調したいが(恐怖感を出すため)、前半からそれを押し出すと、作品の明朗なイメージが失われるので、敵の真の目的はラスト近くまで明かさない。最終的には人類の天敵という形になる。
ちなみに最終面で、彼らの一部は未来へ逃走する。
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● 地球防衛機構
・イントルーダーの侵略活動に対抗するため、人類は、地球防衛機構を結成。
・その組織は、国連の指揮のもと、各国の基金をつのり結成された。
・地球防衛機構(AEGIS)イージス。
・その名は、大神ゼウスが持つ、あらゆる攻撃を防ぐ盾に由来する。
・極東本部は、とある学校の地下深く、秘密裏に作られていた。
組織の描き方としては、組織形態はウルトラ警備隊。機密保持はSHADOに準ず。あるいはユニコーンでも可。学校の地下がそのまま秘密基地になっており、隊員た
ちは、普段は高校生や教員などに偽装している。(はい、そこ、笑わないように)彼らの結成は、1945年にまで遡る。それまでの間、イントルーダーとの戦いを
密かに繰り広げていたのだ。
・だが、最新装備を持つイージスも、イントルーダーの攻撃に押されつつある。
・そのため、古文書に記された、伝説のゲートキーパーを招集することが決定した。
・ゲートキーパーとは、ゲートと呼ばれる“異空間の門”を操る、人類の中の救世主。
・遥か古代より、人類の危機を救って来た、伝説の血族なのだ。
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● ゲートキーパーズ
・ここからが、実際のゲームで描かれる部分。
・ゲートキーパーは、術者ごとに、定められたゲートを持つ。
・主人公が持つのは“風のゲート”。
・風の力を自由に操り、“真空斬り”“竜巻”“気圧砲”などを使いこなす。
・また、風を制御できるので、飛行中の超音速戦闘機の翼に立つことも可能(!)。
・このほかにも、“炎のゲート”“光のゲート”“水のゲート”などがある。
・各能力は、術者の使い方によって多種多様。さらに合体ゲート技もOK。
・さらに究極のゲート能力として、ゲートを圧縮した巨人を召喚可能。
・それは、機神とも呼ばれる、機械と生命の中間の存在。
・ゲートキーパーの命令に従って戦う、カプセル怪獣のような物だ。
ゲートキーパーの能力は、遺伝子内に封印されている。そのため地球防衛組織イージスは、主人公に、わざと敵をぶつけることで、彼の潜在能力を引き出そうとする。
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